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RIMの共同CEO2人が辞任 新体制下で立て直し

» 2012年01月23日 14時46分 公開
[ITmedia]

 カナダResearch In Motionは1月22日、同CEOのマイク・ラザリディス氏とジム・バルシリー氏が辞任したと発表した。後任CEOにはソーステン・ハインズCOOが就任した。BlackBerryを擁する同社はiPhoneとAndroidの成長で苦境に陥っており、新体制で立て直しを図る。

 ラザリディス氏は「BlackBerry 7をリリースし、PlayBook 2.0を2月に、BlackBerry 10を今年後半に投入してRIMが新しいフェーズに入る今こそ、新たなリーダーシップに創業者がバトンを渡す時だ」とコメント。創業者のラザリディス氏と、バルシリー氏はそれぞれ取締役にはとどまる。両氏は1992年からRIMの共同CEOを務めていた。

 ハインズ氏はSiemensの通信機器部門から2007年にRIMに入社した。ハインズ氏は「RIMには15億ドルのキャッシュを持つ強いバランスシートがあり、7500万人のユーザーがいる」とアピール。不振は急成長企業にありがちなものだとし、この経験が結果的に同社を強くすることになったとコメント。新たにカナダ・ロイヤル銀行出身のバーバラ・スティミースト氏を最高マーケティング責任者として採用したことを明らかにした。

 RIMをめぐってはAmazonが買収を打診したと伝えられたほか、MicrosoftとNokiaが共同で買収を検討しているとも報じられていた。

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