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任天堂「Wii U」は年末商戦向けに発売 コントローラにNFC搭載

» 2012年01月27日 13時03分 公開
[ITmedia]
photo タブレット型コントローラが特徴のWii U

 任天堂は、新型据え置きゲーム機「Wii U」を今年の年末商戦向けに日米欧豪で発売することを決めた。製品化に向けた最終形は今年6月に米国で開かれる「E3」で披露する。

 岩田聡社長が1月26日の決算説明会で明らかにした。「しっかりとシステムを仕上げて、対応ソフトをそろえ、万全の体制で発売を迎えたい」「ニンテンドー3DSにおける苦い経験の反省を活かすということでもある」という。

 Wii Uの特徴である、ディスプレイを搭載したタブレット型コントローラにはNFCを採用。カードやフィギュアからデータを読み取るゲームなどが可能になるほか、少額決済の手段としても活用できるなど、様々な可能性が開けるという。

photo NFCを採用

 昨年発売したニンテンドー3DS向けの「マリオカート7」から、新ネットワークサービス「ニンテンドーネットワーク」を導入。Wii Uではニンテンドーネットワークに対応した個人アカウントを導入。家族で1台のWii Uを使う際にそれぞれのアカウントでネットワークサービスを利用でき、ネットを生かしたさまざまなサービスの可能性が広がるとしている。

「何度も金を払って、いつの間にか巨額になっているというビジネスは志向しない」

 パッケージソフトのダウンロード販売もWii U、3DSに導入する予定だが、導入には流通との関係やユーザーのSDメモリーカードの容量などを、市場環境を見極める必要があるとしている。

 有料の追加コンテンツ配信は近く始める予定で、第1弾は3DS専用ダウンロードソフト「とびだすプリクラ☆キラデコレボリューション」の追加コンテンツ。パッケージソフトでは、2月16日にスクウェア・エニックスが発売する「THEATRHYTHM FINAL FANTASY」で楽曲を追加で配信するという。

 追加コンテンツについて、岩田社長は「『ソーシャルゲームのような』」という形容詞とともに報道されることが多いのですが、ソフトメーカーとしての任天堂は、どんなアイテムが出るかがわからず、いいアイテムが出るまで、何度もお金を支払って、それがいつの間にか巨額になっているというようなビジネスは志向しておりません」と話し、あくまでパッケージソフトは完結してユーザーが満足できる形で販売するのが前提との考え。追加コンテンツは、気に入ったソフトで長く遊ぶための仕組みとして提案するほうがユーザーに安心してもらえるのでは、としている。

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