Wikipediaを運営する非営利団体Wikimedia Foundationは4月5日(現地時間)、iOSおよびAndroid向けの公式アプリをアップデートしたと発表した。このアップデートで、これまで地図表示に利用していた米GoogleのGoogle Mapsに代えて、非営利のオンライン地図プロジェクトOpenStreetMap(OSM)の地図データを採用した。
Wikimediaは、2009年にiPhone版の、今年の1月にAndroid版の公式アプリを公開している。iOS版のアップデートでは、Android版にのみ搭載していた多数の機能を追加したという。
Wikimediaは、OSMの地図データ採用により、すべての人々に無料でオープンな知識を提供するという目標に近づくことができると説明する。マップタイルは現在、米Mapquestのものを使っているが、将来的にはオリジナルのタイルを採用するとしている。
GoogleはこれまでGoogle Maps APIを無償で提供してきたが、2011年10月に課金することを発表した。APIの利用上限を定め、それを超えた場合は課金するというものだ。実際の課金はまだ始まっていないが、同社は「2012年初頭」から課金を実施するとしていた。なお、年額約80万円からのPremier Licenseを購入すれば、課金はされない。
課金開始を前に、米foursquareや米Apple(のiOS版iPhoto)がGoogle MapsからOSMに移行している。
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