米Googleは4月25日(現地時間)、うわさされていたクラウドストレージ「Google Drive(日本では「Googleドライブ」)」を正式に発表した。
全ユーザーが使えるようになるには数日かかるようだ。Googleドライブのページを開いて、右上の青いボタンが「使用する」になっていれば、利用できる。
23日にアップデートが発表された米MicrosoftのSkyDriveと同様に各種プラットフォーム向けアプリも用意されている。Microsoftは対応していないAndroid版もあるが、Windows Phone版はなく、iOSアプリは現在準備中だ。
先行するDropboxとSkyDriveとの差別化ポイントは、同社の検索技術を生かしたドライブ内検索機能と、Gmail、Google Docs、Google+との連係機能といえる。
5Gバイトまでは無料で利用できる。「容量プラン」は月額制で25Gバイトから。同じアカウントで使っているPicasaと共有できる(Picasaの無料容量は1Gバイト)。また、容量プランを購入すると、Gmailの保存容量も自動的に追加されるという。なお、カウントされるのは同期またはアップロードしたファイルのみで、Google Docsのファイルはカウントされない。
保存容量 | 月額料金(ドル) |
---|---|
25GB | 2.49 |
100GB | 4.99 |
200GB | 9.99 |
400GB | 19.99 |
1TB | 49.99 |
2TB | 99.99 |
4TB | 199.99 |
8TB | 399.99 |
16TB | 799.99 |
また、同日からGmailの無料容量が従来の7.5Gバイトから10Gバイトに増量された。
GoogleドライブはWebブラウザでdrive.google.comにアクセスすることで利用できるが、Mac、Windows、Android向けのアプリも用意されている。アプリをインストールすれば、Googleドライブをフォルダの1つのように扱え、ドラッグ&ドロップでファイルを保存したり、削除したりできる。
米AppleのiPhoneおよびiPadで使えるiOSアプリは間もなく登場という。
Android向けGoogle DocsのアプリはGoogleドライブの一部になり、「Googleドキュメント」というアプリはなくなった。
Googleアカウントでログインすれば、対応プラットフォームのPCや端末からあらゆる種類のファイルをGoogleドライブに保存でき、自動的に同期される。アップロードできる1ファイルのサイズ上限は10Gバイト。
PCや端末側に対応アプリがインストールされていなくても、動画、Adobe Illustrator、Photoshopなど、30種類以上のファイルをWebブラウザで表示できる。
Google Docsの文書は、もちろん編集できる。Google Docsと連係しているので、Google Docsで可能な他のユーザーとの共同編集も可能だ。
以下のように他のサービスと併用できる。
Googleドライブ上部の検索ボックスを使用して、ファイルやフォルダ、Googleドキュメントを検索できる。Google検索同様に検索演算子を利用でき、検索ボックスに付属するメニューで、ファイルの種類や公開設定などでファイルの絞り込みもできる。
Google DocsのOCR変換機能により、スキャンした画像のテキストも検索対象になる。また、Google Gogglesの技術により、画像も検索できる。Google Gogglesが正しく画像を分析していれば、例えば「グランドキャニオン」で検索すると、グランドキャニオンの写真が検索結果として表示されるという。
Chromeウェブストアから、Googleドライブで利用できるさまざまなサードパーティー製アプリをダウンロードして利用できる。
例えば、Googleドライブのフォルダにあるドキュメントをファックス送信したり、Googleドライブでファックスを受信できるようにする「HelloFax」や、Googleドライブ上の動画をそのまま編集できる「WeVideo for Google Drive」などがある。
Googleは同日、サードパーティーがGoogleドライブアプリを開発するための「Google Drive SDK」も公開した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR