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Macで感染しているマルウェアの傾向が明らかに

» 2012年04月25日 07時38分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosは4月24日のブログで、Macに対するマルウェア感染の現状について調査した結果を公表した。Macを狙ったマルウェアのほか、Windows版のマルウェアに感染しているMacも多数見つかったと伝えている。

 この調査では、SophosのMac向け無料ウイルス対策ソフトウェアをダウンロードしたMacのうち10万台について感染状況を調べた。その結果、2.7%(36台中1台)がMac OS X版のマルウェアに感染していることが判明。その大半を、ウイルス対策ソフトウェアを装ってユーザーをだますマルウェアや、Javaの脆弱性などを悪用するFlasgback系のマルウェアが占めていた。

 一方、Windows版のマルウェアに感染しているMacは20%に上った。この場合、Mac自体に症状は出ないが、他のコンピュータを感染させる可能性はあるという。

 マルウェアはUSBドライブ、電子メールの添付ファイル、Webサイトからのダウンロードなどが感染経路となり得る。ユーザーが何も操作しなくても、知らないうちに感染しているケースも多い。

 MacはWindowsに比べるとウイルス対策ソフトを実行しているユーザーが少ないことから、攻撃者に目を付けられやすいとSophosは解説。「Macユーザーが自分のコンピュータを守るための対策を講じなければ、いずれMacのマルウェアは、PCと同じくらい大きな問題になるだろう」と警告している。

Macを狙ったマルウェアの割合(Sophosより)
Windowsを狙ったマルウェアの割合(Sophosより)

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