米Microsoftは5月2日(現地時間)、同社のWebとアプリの総合オンラインサービスのブランド名「Windows Live」を、Windows 8のリリースとともに消滅させる計画を発表した。
同社はWindows Liveという名称を、WebメールのHotmail、クラウドストレージのSkyDrive、インスタントメッセージングサービスのMessengerなどのWebサービスと、デスクトップ向けアプリスイート「Windows Live Essentials」、ユーザーアカウント「Windows Live ID」などで使用しているが、ユーザーから複雑で分かりにくいというフィードバックを受けているという。
「Windows 8は、サービスとソフトウェアについてのわれわれのアプローチを再考する機会を与えてくれた」という。Windows 8ではWindows Liveを、Metroスタイルアプリからも、Webブラウザからも、Windows PhoneからもアクセスできるシームレスなWindows体験の一部とし、“別のブランド名”の別のサービスではなく、PCを起動したときからWindows体験に含まれるものにするという。
例えば、スタート画面ではHotmailやアドレス帳の「Windows Contacts」はタイルの1つとして設置でき、別ブランドのサービスだと意識されないようになる。
なお、Windows 8では、Windows Live ID(「Microsoftアカウント」になる見込み)でログインすると、Windows 8の設定の多くがMicrosoftのクラウドに保存され、ユーザーはWindows 8を搭載するPCやタブレットで常に同じ環境を利用できるようになる。
MicrosoftはWindows Liveの名称変更について、以下のような一覧表を公開した。「Live」はほとんど消滅し、アドレス帳「Windows Contacts」の名称がWindows Phoneの連絡帳と同じ「People」アプリになり、「MSN Messenger」は「Messaging」アプリになる。
なお、この変更がどのようなタイミングで実施され、Windows 7以前のユーザーについてはどうなるのかなどの詳細は説明されていない。
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