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米Yahoo!、新CEOおよび新会長を発表学歴詐称騒動は終結

» 2012年05月14日 07時10分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
 scott CEOを退任するスコット・トンプソン氏

 米Yahoo!は5月13日(現地時間)、スコット・トンプソンCEOが退任し、グローバルメディア担当上級副社長のロス・レビンソン氏が暫定CEOに就任したと発表した。同社はまた、退任を表明していたロイ・ボストック会長の後任に、2月に取締役会に加わったアルフレッド・アモロソ氏を指名した。

 さらに、同社と委任状争奪戦を繰り広げていた最大株主であるThird Pointとの間で和解が成立したと発表した。これに伴い、次の年次株主総会に向けて行われていた委任状争奪戦は終了する。

 ross ロス・レビンソン暫定CEO

 Yahoo!は9日、Third Pointが指摘したトンプソンCEOの学歴詐称に関する特別調査委員会を設置し、調査結果を報告するとしていた。今回の発表文ではこの問題について触れられておらず、トンプソン氏がCEOと取締役を退任するとだけある。アモロソ新会長は、この特別調査委員会の委員長を務めた。

 Third Pointとの和解の結果、同社が推す3人――同社CEOのダニエル・ローブ氏、ハリー・ウィルソン氏、マイケル・ウォルフ氏――が5月16日付で新たに取締役会に加わる。取締役再選に不出馬を表明していたボストック氏ら5人の取締役はトンプソン氏とともに即時退任を決め、株主総会では11人の取締役が選任される見込み。

 検索大手の同社は、米Googleや米Microsoftとのシェア争いなどにより2008年ごろから経営が悪化しており、CEOは2009年にジェリー・ヤン氏からキャロル・バーツ氏に交代。バーツ氏は2011年9月に解任され、トンプソン氏は2012年1月にCEOに就任したばかりだった。Third Pointは同社の一連の再建策に不満を表明し、委任状争奪戦を仕掛けていた。

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