米Facebookは5月18日(現地時間)、NASDAQ市場に上場した。初値は公募価格の38ドルを10%上回ったが、終値は公募価格とほぼ同じとなった。時価総額は約1046億ドル。
通常より約2時間遅い同日の午前11時半(東部標準時)に取引が開始された同社の株式は、初値は42ドルをつけ、45ドルまで上昇したが、終値は38ドル23セントだった。
NASDAQは午前11時の取引開始を予定していたが、Facebook株への注文が殺到してトラブルが発生したことなどから、30分取引を遅らせたという。米証券取引委員会(SEC)は同日、このトラブルをNASDAQとともに調査すると発表した。
この日のNASDAQ市場のオープニングベルは、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOがカリフォルニア州メンロパークの本社からリモートで鳴らした。
本社キャンパスでは前日、株式公開(IPO)を祝う「ハッカソン(マラソンのようにプログラミングを続けるイベント)」が開催され、多数の従業員が徹夜明けでオープニングベルのセレモニーを祝った。
同社はIPOで160億ドル(追加割り当ての場合は最大184億ドル)を調達する。これはIT企業としては最大規模であり、米CNNによると、米国企業のIPOとしては2008年の米Visa(179億ドル)、2010年の米GM(181億ドル)に続く規模という。
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