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「本音を言えば、この本が売りたかった!」を全国で ジュンク堂40店舗で“魂のPOP”フェア

» 2012年07月09日 12時11分 公開
[ITmedia]

 ジュンク堂書店は、書店員1人1人が選んだとっておきの1冊を、思いを込めた“魂のPOP”で紹介する「もしも明日自分の店が閉まるとしたら、どうしても今日売っておきたい1冊」フェアを、全国40店舗のジュンク堂書店で7月から8月にかけて開催する。

画像 新宿店のフェアの様子

 3月末に閉店したジュンク堂書店 新宿店で反響を呼んだ閉店フェアがきっかけ。「本音を言えば、この本が売りたかった!」と題し、書店員がお気に入りの1冊に熱い気持ちのこもったPOPを添えて紹介した同フェアはネットで話題になり、予想をはるかに上回る来客・売り上げがあったという。

 新宿店のフェアのPOP写真で構成した書籍「書店員が本当に売りたかった本」(飛鳥新社、7月10日発売)の刊行を記念し、全国の店舗でフェアを行うことにした。各書店員が、もし自分の店で同じフェアを行い、本音の1冊を選ぶとしたらどんな本になるかを真剣に考えてPOPを制作。古典名著やマニアックな本など、バラエティに富んだラインアップになったという。

 ジュンク堂書店 池袋本店(東京・池袋)、札幌店、那覇店、丸善松本店(長野県)など、全国のジュンク堂書店、丸善書店、MARUZEN&ジュンク堂書店40店舗で実施。オンラインストア「MARUZEN&ジュンク堂書店ネットストア」では、全国のフェア選書とPOPを特集する。

 同社は新宿店のフェアをきっかけに、「読者が書店員に何を望んでいるのか、書店に何を期待しているのかが垣間見えた」という。以前は、「ジュンク堂書店のお客様はその分野のプロフェッショナルの方が多く、本を勧めるというのはおこがましい」と思っていたが、新宿店のフェアを通じ、「お客様は一冊の『本』との出会いを求めているのであり、毎日本に触れている書店員の『本当はこれを読んで欲しい』『本当はこれを手に取って欲しかった』という気持ちこそが、新たな『本』との出会いにつながるのではないかと気づかされた」としている。

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