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米Yahoo!決算、減収減益だが予測は上回る メイヤー新CEOにとっては厳しいスタート

» 2012年07月18日 06時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Yahoo!が7月17日(現地時間)に発表した2012年第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高は前年同期比0.9%減の12億1800万ドル、トラフィック獲得コスト(TAC)などを除く売上高はほぼ横ばいの10億8100万ドル、純利益は4.4%減の2億2600万ドル(1株当たり18セント、非GAAPベースでは27セント)だった。売上高と非GAAPベースの1株当たり純利益はアナリスト予測(11億ドル/23セント)を上回った。

 TACを除く検索広告の売上高は1%減の4億6100万ドル、ディスプレイ広告の売上高は2%増の5億3500万ドルだった。アフィリエイトサイトの広告を含むその他の収入は7%減の2億2200万ドルとなった。

 ティム・モースCFO(最高財務責任者)は発表文で「非GAAPベースでは予想以上の1株当たり純利益になった。また、同四半期に中国Alibaba米Facebookと戦略的な合意を結び、CNBC、Clear Channel、Spotifyなどとの新たな提携を発表した」と語った。

 同社は昨日、米Googleの副社長、マリッサ・メイヤー氏を社長兼CEOに指名したと発表した。同氏は業績発表後の電話会見には参加せず、モースCFOは、近いうちに別途メイヤー氏が会見を行うと語り、業績発表の会見ではメイヤー氏に関する質問には答えられないと説明した。

 CEOの交代により、今後の見通しについての発表は見送られた。モース氏は電話会見で、「メイヤー氏は技術に詳しく、優れたCEOになると信じているが、当社について把握するための時間が必要だ」と語った。

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