6月に85円で発売したAndroid向けゲーム「DEAD TRIGGER」の違法コピー率があまりに高いので、無料化してアプリ内決済だけで収益を上げるようにした――。DEAD TRIGGERのメーカーであるチェコ共和国のMADFINGER GAMESが7月23日(現地時間)、ゲーム無料化の理由を公式Facebookページで説明した。
DEAD TRIGGERは米AppleのiOSと米GoogleのAndroid向けに6月1日に発売されたゾンビシューティングゲーム。iOS版はApp Storeで引き続き85円で販売されている。同社は発売後1カ月でAndroidゲームを無料にしたため、それまで有料で購入したユーザーらからアプリストアのコメント欄などで批判を浴びていた。
DEAD TRIGGERはMADFINGER GAMESがリリースする3本目のゲーム。これまで無料ゲームを提供した経験がなかったが、なるべく多くのゲーマーに楽しんでもらおうと従来のゲーム(399円)より安い価格設定(85円)にした。だが、Android版では“信じられないほどの”違法コピー率だったため、無料にしたという。ゲームでは武器などのアイテムをアプリ内ストアで購入できるようになっている。
Googleは違法コピー問題を認識しており、Android 4.1(コードネーム:Jelly Bean)以降では、Google Playで販売する有料アプリを暗号化する機能を追加している。
米調査会社Flurryによると、2012年第1四半期に開発されたモバイルアプリの約7割はiOS向けで、Androidは大きく水をあけられているという。
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