2012年第1四半期に開発されたモバイルアプリの約7割はiOS向けだった――。米調査会社のFlurryは6月7日(現地時間)、米AppleのiOSと米GoogleのAndroidのモバイルアプリ開発者エコシステムに関する調査結果を発表した。
この報告は、Flurryが7万社以上が提供する18万5000本以上のモバイルアプリと1億台の端末について独自の方法で実施している調査・分析に基づくものという。
Flurryは、サードパーティー開発者コミュニティーはモバイルOSの成功に大きく貢献するという。高品質なアプリが豊富に用意されているかどうかは、ユーザーがスマートフォンを選び、使い続けるかどうかの1つの鍵だからだ。
開発者が新たに開発するアプリ数を四半期ごとに比較したグラフを見ると、常にiOSが7割前後を保っていることが分かる。
FlurryはiOSの方が開発者に選ばれる要因として、Androidの“フラグメンテーション問題”とiOSの収益の高さを挙げた。
Androidの場合、常に複数のバージョンのOSと多様な端末が市場にあるため、開発者はアプリを複数のバージョンのOSおよび端末に対応させる必要がある。一方、iOSの端末はiPhoneとiPadの2種類のみで、OSへの対応も現行バージョンのみで済む。しかもAndroidでは、韓国Samsung Electronicsの「GALAXY S II」以外に10%以上のシェアを持つ端末はない。
収益については、アクティブユーザー1人当たりから得られる収益を比較したところ、iOSがAndroidの約4倍(iOSアプリで1ドル稼げるところ、Androidアプリでは24セント)だったという。
Googleは、キャリア決済の拡大やアプリ内課金機能の強化などで、収益機能の改善を図っている。
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