FacebookやTwitterなど、Webサービスの「利用規約」や「プライバシーポリシー」の分かりやすさや公正さを評価するサイト「Terms of Service; Didn't Read(ToS;DR)」が公開された。まだ完成していないが、約50のサービスの利用規約の採点結果が掲載されている。
Webサービスにサインアップする際、ユーザーは「利用規約を読み、同意します」といったダイアログで「はい」をクリックするが、読んでいなかったり、読んでも理解していない場合が多い。この非営利のプロジェクトは、そうした現状を改善するのが目的という。同プロジェクトでは、各Webサービスの規約項目について4種類の評価(「良い」「あまり良くない」「要注意」「有益」)をし、規約全体の総合評価5段階とともに表示している。
総合評価が表示されているサービスはまだ少ないが、例えばTwitpicの場合、削除したデータが完全に削除されない点やユーザーのコンテンツをTwitpicがユーザーのクレジット無しにパートナーに提供できる点が「要注意」だとされており、総合評価は最低のEになっている。
このプロジェクトを率いるヒューゴ・ロイ氏はFree Software Foundation Europe(FSFE)に所属し、パリ政治学院で法律を学んでいる。同氏は、Webサイトは本来はまだ公開する段階ではないが、ポジティブな反響が多かったためα段階で公開することにしたという。現在、ソーシャル・ネットワーク、検索エンジン、画像共有などの主なサービスの利用規約の分析と、カテゴリ別の項目比較や採点のシステムの構築が完了した段階。同プロジェクトは6月にスタートしたばかりで、一般ユーザーやプログラマーに参加を呼び掛けている。
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