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Google傘下のMotorola、係争中のAppleを新たに特許侵害で提訴

» 2012年08月20日 08時25分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Google傘下のMotorola Mobilityが8月17日(現地時間)、米Appleを特許侵害で米国際貿易委員会(ITC)に提訴した。米Bloombergが18日に報じた。

 Motorolaは、AppleのiPhone、iPad、Macが地域情報、メール通知、動画再生などに関する7つの特許を侵害しているとして、これらの製品の米国への輸入差し止めを求めた(これらの製品はアジアで製造されている)。

 Motorolaが2010年10月にAppleのモバイル端末を特許侵害でITCに提訴して以来、両社は複数の訴訟で係争中だ。この最初の提訴については、8月24日に判決が出る見込み。特許問題をテーマにしている米ブログFOSS PATENTSは、この新たな提訴は、たとえ最初の提訴での申し立てが認められなくてもAppleとの戦いを続けるというMotorolaの意思表示の意味もあるとしている。

 FOSS PATENTSはまた、これはMotorolaの買収を完了したGoogleの、Android端末の知的財産権問題に対処するための戦略が、訴訟ではなくクロスライセンス契約で解決する方向にさらに強くシフトしていることを意味すると指摘した。

 GoogleはMotorola買収の際、買収目的の1つとして、Motorolaの特許ポートフォリオがAndroidのエコシステムを特許闘争から守る役に立つことを挙げている。

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