米Googleは8月21日(現地時間)、JavaScriptベンチマークスイート「Octane」をリリースしたと発表した。従来の「V8 Benchmark Suite」に新たに5つのベンチマークテストを加え、複雑なWebアプリを稼働させるWebブラウザのパフォーマンスの評価をより実際的なものにしたという。
Googleは、従来のKrakenやSunspiderなどのベンチマークスイートは大規模でリッチなWebアプリが一般的になる前に開発されたもの(Googleはこれらを「ミクロベンチマーク」と呼ぶ)であり、実際的ではないという。Octaneは多数(現在は13)のテストを実行することで、オンラインゲームや高度にインタラクティブなWebサイトなどを稼働させる今日のWebブラウザの実際的な性能を測れるとしている。
また、ベンチマーク結果の表示がV8 Benchmark Suiteよりも見やすくなった。
V8 Benchmark Suiteと同様に、スコアの得点が高いほど性能が高いことになる。各テストにかかった時間を測定し、Firefox 2でかかる時間を基準の100として相対的な評価をスコアにしている。
Octaneが対応するWebブラウザは以下の通り。
モバイルでは、AndroidのブラウザとiOS版Safariでは2つのテストでエラーが出たという。iOS版Chromeは、iOS側の制限により対応しないという。
Octane(炭化水素)という名称の由来については公式ブログでは特に説明していないが、多様なベンチマークテストが可能であることから、炭化水素の特性である多様性にちなんだようだ。
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