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Google、JavaScriptベンチマークスイート「Octane」をリリース

» 2012年08月22日 11時20分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは8月21日(現地時間)、JavaScriptベンチマークスイート「Octane」をリリースしたと発表した。従来の「V8 Benchmark Suite」に新たに5つのベンチマークテストを加え、複雑なWebアプリを稼働させるWebブラウザのパフォーマンスの評価をより実際的なものにしたという。

 Googleは、従来のKrakenやSunspiderなどのベンチマークスイートは大規模でリッチなWebアプリが一般的になる前に開発されたもの(Googleはこれらを「ミクロベンチマーク」と呼ぶ)であり、実際的ではないという。Octaneは多数(現在は13)のテストを実行することで、オンラインゲームや高度にインタラクティブなWebサイトなどを稼働させる今日のWebブラウザの実際的な性能を測れるとしている。

 また、ベンチマーク結果の表示がV8 Benchmark Suiteよりも見やすくなった。

 octane 1 Octaneのページにアクセスすると自動的にテストが始まり、結果が表示される

 V8 Benchmark Suiteと同様に、スコアの得点が高いほど性能が高いことになる。各テストにかかった時間を測定し、Firefox 2でかかる時間を基準の100として相対的な評価をスコアにしている。

 Octaneが対応するWebブラウザは以下の通り。

  • デスクトップ:Google Chrome(バージョン14以上)、Firefox(バージョン13以上)、Safari(バージョン5.1.7以上)、Opera(バージョン12)、Internet Explorer(バージョン9は非対応で、10は対応)
  • モバイル:Chrome Mobile(Android版)、Firefox、Opera。

 モバイルでは、AndroidのブラウザとiOS版Safariでは2つのテストでエラーが出たという。iOS版Chromeは、iOS側の制限により対応しないという。

 Octane(炭化水素)という名称の由来については公式ブログでは特に説明していないが、多様なベンチマークテストが可能であることから、炭化水素の特性である多様性にちなんだようだ。

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