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衆院選公示 ネットで候補者は一斉に沈黙

» 2012年12月04日 14時40分 公開
[ITmedia]
photo Twitterの「#総選挙」ページ

 第46回衆院選が12月4日公示され、16日の投開票まで12日間の選挙戦が始まった。政権を選択する重要な選挙だが、ネットでの選挙運動の解禁は実現しておらず、これまでソーシャルメディアなどで発言してきた候補者は一斉に更新を停止した。

 Facebookを積極的に活用してきた自民党の安倍晋三総裁は3日夜、「公職選挙法上選挙中は更新できません。残念ながら投票日前はこれが最後の更新です」と街頭演説の日程を投稿した。ほかの候補者からも「Twitter利用は、選挙期間中控えることとなります」といったツイートが投稿された。3年前の衆院選と同様の光景だ

 “例外”もある。東京8区で立候補した俳優・山本太郎さんの主張を、Twitter botアカウントが4日になってもツイートし続けている。山本さん自身のアカウントは更新を停止しているものの、こうした自動更新botがある種の抜け穴になる可能性もある。

 一方、日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)は、衆院選には直接出馬しないため、Twitterへの投稿を続けている。4日には「有権者に政策を訴える労力よりも、公職選挙法のルールを守るための作業にほとんどエネルギーが割かれる」と選挙管理委員会を批判するツイートを投稿していた。

 ニコニコ動画は4日、選挙期間中は政治関連の公式生放送と動画、一部の政党・議員のチャンネル動画でコメントの書き込み機能などを一部自粛した。このためモバイル端末では一部視聴ができない動画・生放送などがあるという。

選挙情報はネットで

photo 毎日新聞の「えらぼーと」

 各党の公約などは「Yahoo!みんなの政治」などにまとまっている。毎日新聞が5日に公開する「毎日ボートマッチ えらぼーと」では、争点についての質問にサイトで答えると、どの政党や候補者と考え方が一致しているかを知ることができる。今回はスマートフォンにも対応する。

 Twitterは公式イベントページ「#総選挙」をオープンし、関連ツイートをまとめて閲覧できるようにしている。Googleは特設サイト「選ぼう2012」をオープンし、14日にはGoogle+のビデオチャット「ハングアウト」機能を使い、公募で選ばれたユーザーと政治家が直接対話する企画を実施する。

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