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Google Appsの企業向け無償版終了

» 2012年12月10日 08時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは12月6日(現地時間)、企業向けオフィススイート「Google Apps」無償版の提供を終了した。企業ユーザーには従業員数にかかわらず、1ユーザー当たり月額5ドル(日本では600円)の「Google Apps for Business」を提供する。

 Googleは2006年8月にβ版の「Google Apps」を無料で公開し、2007年2月に有償版の「Google Apps Premier Edition」を公開した。2009年7月にβから正式版に移行した際も無償版は残していた。「Google Apps(無償版)」は、従業員数10人以下の企業および個人が対象で、利用できるストレージ容量や受けられるサポートなどに制限がある。

 Googleは無償版終了の理由として、無償版のユーザー企業はすぐにストレージが不足したり充実したサポートが必要になるし、有償版に追加された新機能を無償版ではすぐには使えないという問題があったことを挙げた。有償版に一本化することで、企業ユーザー向け機能の充実に集中できるとしている。

 Google Apps立ち上げ当初と異なり、Googleの各種サービスは密接に連係しており、個人ユーザーがGoogle Apps(無償版)を使うメリットがほとんどなくなっていることも確かだ。

 現行の無償版ユーザーは、何もせずにそのまま無償版を使い続けることができる。12月6月以降に無償版から有償版にアップグレードしたユーザーを含む有償版ユーザーは、2013年1月9日までであれば無償版に「ダウングレード」できる(ダウングレード方法はこちら)。なお、教育機関および非営利団体向けのGoogle Appsは無償のままだ。

 apps 現行ユーザーへの説明ページ

 GoogleはGoogle Appsの機能強化を継続的に進めており、5日にはGoogle Appsを利用する組織(企業、教育機関、非営利団体、政府機関)向けに、オンラインコンテンツストアのGoogle Playを通じてオリジナルアプリを社内に配布するサービス「Google Play Private Channel for Google Apps」を開始している

変更履歴:本文中、米国での利用料金が誤っていました。お詫びして修正いたします。[2012/12/10 15:00]

変更履歴:当初、無償版を利用する企業ユーザーは継続利用するためにダウングレードする必要があるとしていましたが、無償版から12月6日以降に有償版にアップグレードしたユーザーに対する説明を誤って解釈していました。お詫びして訂正いたします。[2012/12/10 17:00]



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