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PC遠隔操作事件で逮捕の男、「のまネコ」騒動で殺害予告の過去

» 2013年02月10日 13時07分 公開
[ITmedia]

 PC遠隔操作事件で合同捜査本部に逮捕された東京都江東区の男(30)は、2005年にエイベックス・グループ・ホールディングスを標的とした殺害予告を「2ちゃんねる」に書き込んだとして逮捕されていたという。

 男は2月10日朝、昨年8月のコミケを妨害する目的で、遠隔操作した愛知県内のPCからコミケでの殺人を予告し、業務を妨害したとして威力業務妨害の疑いで逮捕された。男は「全く事実ではありません」と容疑を否認しているという。

photo 2005年に大きな騒ぎになった「のまネコ」とモナー

 報道によると、男は2005年、「のまネコ」騒動をめぐって2ちゃんねるに殺害予告を書き込んだとして逮捕されていた。

 エイベックスが発売したCD「恋のマイアヒ」中の映像に登場するキャラクター「のまネコ」が、2ちゃんねる発のアスキーアートキャラクター「モナー」に似ていると騒動になったのは2005年9月初めのことだった。同社はその後「のまネコ」の商標出願を取り下げるなど、大きな騒動になった。

 騒動が続いていた同年9月30日、2ちゃんねるに「AVEXは即時、のま猫ビジネスから完全に撤退しろ」というスレが立った。スレを立てた人物は「モナーそして全てのAAを愛する者」を名乗り、「AVEXは「のま猫」のプロモーションキャラとしての使用を即時中止しろ」などと要求、従わなければ社員を刃物で殺害するなどと脅迫する内容だった。殺害予告は10月にかけて複数回書き込まれた。「のまネコ」騒動が殺害予告にまで発展したとして当時大きな話題になった。

photo 2005年当時のスレの一部

 その後、仙台市内の小学生に対する殺害予告で同年10月に宮城県警に脅迫容疑で逮捕された当時専門学校生の東京都江東区の23歳の男が、エイベックスへの殺害予告で同年11月、強要未遂容疑で警視庁に再逮捕。男は「社長に指示されて書き込んだ」などと投稿していたことから、松浦勝人社長に対する名誉毀損でも追送検された。

 当時の報道によると、男は「自分の書き込みで掲示板が盛り上がるのを見たかった」などと供述していたという。阿曽山大噴火氏による裁判の傍聴記(Internet Archive)によると、男は「誤った満足感に浸っていました」などと述べていたという。また弁護側は回避性人格障害であると主張していたという。

編集部注

初出でリンクしていた傍聴記は阿曽山大噴火氏の傍聴記を無断転載したとみられるブログでした。このため阿曽山大噴火氏による当時の記事にリンクし直しました。


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