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「Firefox 19」の正式版リリース プラグイン不要のPDFビューア追加

» 2013年02月20日 07時32分 公開
[鈴木聖子, 佐藤由紀子,ITmedia]

 Mozilla Foundationは2月19日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Firefox 19」をWindows、Mac、Linux、Android向けに公開した。

 デスクトップ版での一般ユーザー向けの大きな変更は、PDFビューアが追加になったことだ。これで、プラグインを追加する必要がなくなる(米GoogleのChromeには2010年8月リリースのバージョン8からPDFビューアがある)。

プラグイン不要のPDFビューア

 FirefoxでPDFファイルへのリンクをクリックすると、新しいタブで「PDF.js Viewer」が起動し、ファイルが開く。ファイルによっては「このPDFファイル文書はサポートされていないため正しく表示できない可能性があります。」というアラートと、「ほかのビューアで開く」ボタンが表示され、Adobe Readerなどを選ぶことができる。

 pdf PDFビューアで開いたファイル

 PDFビューアは初期設定で有効になっているが、「オプション」→「プログラム」で設定を変更できる。

 pdf 2 PDFビューアをオフにすることも可能

 この他、起動速度の改善、WebGL採用ページの描画改善、コマンドオプションでプライベートブラウジングモードを起動してもプライベートブラウジングモードではないと表示される問題の解決などが行われた。

 開発者向けの変更についてはリリースノートを参照されたい。

セキュリティ関連の更新

 Mozillaのセキュリティ情報によると、Firefox 19では計8項目の脆弱性に対処した。このうち4項目が重要度「最高」に区分けされている。解放後使用、境界外読み取り、バッファオーバーフローなどの深刻な脆弱性が多数あり、悪用された場合、任意のコードを実行される恐れがあった。

 また、「悪質なプロキシを通じたHTTPS接続上でのフィッシング」「WebコンテンツによるCOWとSOWの回避」(いずれも重要度「高」)などの問題も修正されている。

 法人向け延長サポート版のアップデートとなる「Firefox ESR 17.0.3」も同時に公開され、同じ脆弱性を修正した。

Android版はテーマをサポート

 Android版もデスクトップ版と同時にバージョン19になった。Android 2.2(コードネーム:Froyo)以降に対応する。CPUの動作要件が600MHzに引き下げられ、ARMv6搭載のLG Optimus OneやHTC Wildfire Sなどでも利用できるようになった。

 テーマをサポートし、Mozillaのアドオンページに用意された30万点以上のテーマでFirefoxを飾れるようになった。

 また、WebGL採用ページの描画改善、バックスペースを押した際に画面の文字が消える問題の修正などが行われた。

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