パナソニックが4月に発売するニッケル水素充電池「エネループ」の新製品が波紋を広げている。白地に青い「eneloop」ロゴがあしらわれたおなじみのデザインが大きく変更されているためで、「培ってきたブランドイメージをそこなうのでは」と残念がる声が多い。デザインとブランドを考える上での題材にもなりそうだ。
エネループは「energy」(エナジー)を「loop」(ループ)するというコンセプトに基づく三洋電機のヒット商品。繰り返し使える充電池としての優れた性能に加え、シンプルなデザインも人気を支えた要素の1つ。時々発売されたカラフルな限定モデルもベースとなるデザインが優れていたからこそ成立していた。
新製品は「eneloop」ロゴにかわりブルーの「Panasonic」ロゴがメインとなり、その下に「eneloop」と小さく入る形に。三洋電機がパナソニックに買収されたことでブランド統合が進み、一時はエネループブランド自体の廃止も検討されていたと伝えられる。
新デザインに対し、ネットでは残念がる声が多い。エネループへの愛着に加え、「普通の電池に見えるので、間違って捨ててしまうかも」という指摘も。同時に「充電式エボルタ」の新製品が発表されたのも一般ユーザーにとっては不可解で、「今のうちに従来のエネループを買っておこう」という人もいた。
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