ARROWS Aに搭載された手書き入力機能は認識精度が高いだけでなく、入力の快適さを追求したインタフェースなど、さまざまな工夫がこらされている。
富士通のスマートフォン「ARROWS A(エース)」の手書き入力機能が面白い。手書きの認識精度が高いことはもちろんのこと、手書きとキーボードのハイブリット入力に対応するなど、快適に入力できるよう工夫されている。手書きでのGoogle検索やアプリ検索も簡単で、指先がインターネットやスマホの内部につながる新しい感覚を味わえる。
日本語入力システムには、ジャストシステムの「ATOK」をベースにした「NX!input」を採用。手書き入力パッドをソフトウェアキーボードに重ねて表示し、手書きとソフトキーのハイブリッド入力ができるようになっている。
縦画面では2文字分の入力エリアを、横画面なら3文字分をキーボードに重ねて表示。読み方が分からない文字や、ローマ字キーボードだと入力が面倒そうな文字は手書きで、アルファベットの羅列などキーボードの方が楽に入力できる文字はキーボードで入力するなど、手書きとキーボードを使い分けて入力効率を高められる。
手書きの認識精度は高く、ソフトウェアキーボードやフリック入力に慣れている筆者でも、「手書きのほうが早いかも」と思うほど。入力時に認識ミスによるストレスを感じることは、筆者の場合はほとんどなかった。うまく認識されない場合は、「タッチで訂正」ボタンをタップすれば、表示された候補から意図した文字を選んだり、手書きで書き直すことも可能だ。
ARROWS Aはホーム画面にGoogle検索窓が付いており、手書きや音声でもググることができる。ホーム画面の検索窓をタップすると、検索画面に遷移。検索したい文字をキーボードか手書きで入力すると、その文字で始まる検索語のサジェストが出る。例えば「A」を入力すると、「Amazon」「au」といった単語がサジェストされる――といイメージだ。
Googleサジェストは、Webや従来のスマートフォンなどで利用し慣れている人も多いだろう。だが、手書き文字とサジェストが組み合わさると、キーボードを利用した時とはまた違った感覚。指先がインターネットにつながったような、まるでGoogleが体の一部になったような錯覚を覚え、検索結果もダイレクトに体に伝わってくるような感覚になって楽しい。
ARROWS Aは、インストールしたアプリやWeb、内蔵辞書、電話帳などを手書きで検索できる統合検索機能も特徴だ。ホーム画面下のアプリ一覧アイコンを長押しすると大きな手書き入力パッドを表示。検索したいキーワードの頭文字手書きすると、その文字で始まる内蔵アプリや、電話帳に登録している人の名前、内蔵の「広辞苑」に収録された単語などが一覧で表示される。
ホーム画面からワンタップで検索できるのが手軽。インストールしたはずのアプリをどこに置いたか分からなくなったときや、読めない漢字を調べる時、友人に電話したいときなどに便利に使えそうだ。
ただ、通常の手書き入力と違い、1文字分の大きな入力エリアが表示されるのみで、2文字目を入力可能になるまでひと呼吸、時間がかかるため、連続で文字を入力するには効率が悪い。最初の1〜2文字で特定可能な、特徴のある名前のものを検索する時が最も便利に使えそうだ。
「NX!Input」の力と工夫されたユーザーインタフェースにより、ARROWS Aの手書き入力機能は使っているだけで楽しい、快適な機能になっている。従来の手書き入力機能の認識精度や操作性に不満があった人も、ARROWS Aの手書き機能は楽しく使ってもらえるのではないかと思う。ARROWS Aは、手書きの楽しさを教えてくれる端末だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2013年3月31日