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近畿大、紙の願書を廃止 ネットに完全移行へ

» 2013年04月17日 19時33分 公開
[ITmedia]

 近畿大学は4月16日、2014年度入試から紙の願書を廃止し、インターネットによる出願のみに移行することを発表した。出願の完全ネット化は全国初としている。

 12年度入試で約3万部の願書が廃棄されたことから、13年度入試では紙の廃止を視野に、ネットで出願すると検定料を割り引く「近大エコ出願」を実施。この結果ネット出願件数は前年度の21.8倍に上る8万2030件と全体の64.4%を占めたため、「十分に浸透してきた」と判断、移行に踏み切る。

 ネット環境がない志願者に対しては、コールセンターによる電話受付などの代理出願方法も検討中という。

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 同学の25年度入試の総志願者数は過去最高の12万6923人で、全国1位だったという。河合塾教育情報部長の近藤治さんは「近畿大学のように志願者数が多い大学の出願が完全ネット化することは、大学入試に与える影響が大きく、全国に広がることが予想される」とコメントしている。

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