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室内で世界中をサイクリング「Virtual Cycling」 ストリートビュー+フィットネスマシンで

» 2013年06月05日 15時31分 公開
[ITmedia]
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 室内で世界中をサイクリングできるというマシンが登場した。室内用のフィットネス自転車をこぐと、テレビに表示されたGoogleストリートビューの風景が流れ、扇風機の風を感じながら走れる仕組みだ。「みんなの就職活動日記」やアクセス解析ツール「なかのひと」を作った伊藤将雄さんが社長を務める新ベンチャー「キーバリュー」の第1弾試作品。反響をみて販売を検討する。

 フィットネス自転車とマイコンボード、iPad(iPhone)、センサー付きヘルメット、テレビ、扇風機などを接続。ペダルをこぐのに合わせてテレビ画面上のGoogleストリートビューが更新され、走る速度が上がると扇風機からの風量が増え、風を感じながら走ることができる。

 ヘルメットに加速度センサーを搭載。体の傾きに合わせて右折、左折が可能だ。耳たぶに運動量を分析するセンサーを装着すれば、iPadで運動量を観測し、結果をソーシャルメディアに投稿することも可能。室内でも飽きずにトレーニングできるとしている。

 伊藤社長は新会社の公式サイトで、「3Dプリンターやオープンソースハードウェアが注目されるようなったが、どこか遠くの国の話のように聞こえると思う。この状況は、コンピュータがまだあまり家庭に普及していなかったころや、インターネット黎明期の状況に似ている」と指摘。

 伊藤さん自身も「つい最近までピンと来ず冷めた目で見てた」が、ハードをいじってみて考えは一変。「家庭用プリンタで年賀状を作ったりミシンを使って縫い物をしている感覚で、自分が欲しいものがいずれ作れるようになると今では思っている」という。「ただモノを作るのではなく、身近なモノをスマフォやクラウドとつなげてリアルとデジタルを融合させることで、日常生活がずっと面白くなると確信している」

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