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撮った場所に写真を“保存” 過去と今の風景重ねる“タイムマシンカメラ”アプリ

» 2013年07月08日 20時51分 公開
[ITmedia]

 撮影した場所に写真を“保存”し、その場所に行けば、当時の写真と今の風景を重ねて見られる――そんなカメラアプリ「タイムマシンカメラ Yesterscape」(イエスタスケープ、iOS用)を、アプリ開発などを手がけるベンチャー企業・QOOQ(京都市)が公開している。

 GPS、加速度センサー、ジャイロセンサーなどを活用し、撮影場所、方向や傾き、画角などを取得。撮影日時と組み合わせて保存し、現実の空間の上に重ねあわせて表示できる。iPhoneに保存してある写真を現実空間に配置することも可能。特定の時間、距離内にある写真だけを表示させたり、公開されているほかの人の写真や歴史的風景の写真を見ることもできる。


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 写真はクラウドに保存され、公開範囲は家族だけ、友達だけ、自分だけなど指定可能。自宅周辺などを「プライバシーエリア」に設定すれば、その範囲内で撮影した画像は自動で自分のみ公開にできる機能も備えた。FacebookやGoogleアカウントで登録・利用でき、撮影した画像をFacebookやTwitterなどソーシャルメディアに投稿すれば、「ここに行けば写真が置いてあるよ」と知人にシェア可能だ。

 デジタルカメラの普及によって写真が大量撮影・流通されるようになり、「財布に入れたり生徒手帳に挟んだりしていた時代に銀塩写真が持っていた神秘的な部分もほぼ失われてしまったように見える」と同社は指摘。「空間からその場所の記憶を呼び出すことのできる特別な手段として、また、紙の代わりに空間を依り代にできる特別なアプリとして開発した」という。

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