米Facebookは7月31日(現地時間)、2年前からオプションで提供してきたHTTPS接続を、全ユーザーのデフォルト設定にしたと発表した。
HTTPSは暗号を使ってインターネットトラフィックを保護するもので、Transport Layer Security(TLS)プロトコルを使用する。米Googleの検索は2011年10月から、米Twitterは2012年2月から、HTTPS接続がデフォルト設定になっている。
Facebookでは、この2年間でユーザーの約3分の1以上がHTTPSオプションを有効にしていたという。同日からwww.facebook.comへのトラフィックのすべてと、モバイルサイト(m.facebook.com)へのトラフィックの80%がHTTPS経由になったという。AndroidおよびiOS向け公式Facebookアプリは以前からHTTPS接続がデフォルトになっている。
デフォルト設定への移行に当っては、読み込みスピードなどのパフォーマンスが落ちることがないよう、インフラのアップグレードを含むシステムの改善を行ったとしている。
Facebookはサービスのさらなる安全強化のため、年内にSSLサービスの鍵を2048ビットキーへアップグレードする他、楕円曲線暗号やCAによるピンニングなどを採用する計画という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR