ITmedia NEWS > ネットの話題 >

人気漫画家たちの“プロの犯行” 小学館ビルの「豪華すぎる落書き」、取り壊し前に一般公開決定

» 2013年08月16日 17時55分 公開
[ITmedia]

 「これが本当の“プロの犯行”」――東京・一ツ橋の小学館ビルの壁に描かれた人気漫画家たちによる「豪華すぎる落書き」。多くの要望を受け、8月24〜25日に館内ロビーの一般公開が決定した。

 社屋移転につき、9月に取り壊しが決定している小学館ビル。「オバQビル」の愛称で親しまれたビルとの別れを惜しみ、同社社員やゆかりの漫画家がロビーの壁に絵を描いている。藤子不二雄Aさんによる「オバQ」や浦沢直樹さんや島本和彦さんによる「サイボーグ009」など人気漫画家による豪華な「落書き」がまとめサイトやSNSで話題を集めている

 同社編集者の山内菜緒子さんによると、「壊すなら壁にラクガキできないんですか?」と問い合わせたところ社長室直々にOKが出たとのこと。各誌の編集部経由で漫画家に呼びかけ、9日に「落書き大会」が開催される運びになったという。

 1時間半足らずでロビーは超豪華な落書きでいっぱいに。山内さんは、「当然公開目的で描いてない、報道陣にも伝えてない。だってただのラクガキ!イタズラだし!!と思ってたら、全新聞、TVで取り上げられる事になって、小学館ビルの前に常時100人程の方々が見にいらっしゃり予想外に大きな事に…」と振り返っている

 社員や関係者以外でも外から鑑賞することは可能だったが、多くの要望を受け、24〜25日の2日間にロビーを一般公開することが決定した。詳細は20日の夕方に小学館公式サイトと「週刊ビッグコミックスピリッツ」の公式Twitterで発表されるという。

 「もはや文化財レベル」「壊さず保存してほしいくらい」という反応も寄せられているが、山内さんはTwitterで「当日、プロのカメラマンさんにお願いして写真に残していますので、近々弊社のサイトなどでお見せできればと思います」「絶対に本にはまとめません、ご要望があっても。売り物にはしません。消えるものにラクガキしたお遊びです」と述べている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.