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ヤフー、4四半期連続で2けた成長 EC出店料無料化、下期に営業益30〜50億円の影響

» 2013年10月25日 18時08分 公開
[ITmedia]

 ヤフーが10月25日発表した7〜9月期(2013年度第3四半期)の連結決算は、売上高が957億円(前年同期比21.5%増)、営業利益は492億円(13.7%増)となるなど、4四半期連続で2けたの増収増益を達成した。広告売上高とプレミアム会員費収入の伸び、子会社の増加による収益増などが主要因で、「全項目で見通しを上回った」としている。

photo 同社決算説明会資料より

 通期の業績予想を公表し、売上高は3871億円(12%増)、営業利益は1930億円(3.6%増)、最終利益は1209億円(5.2%増)と過去最高益を更新する見通し。

 Yahoo!ショッピングの出店料と売り上げロイヤルティの完全無料化などを打ち出しており、下半期に一時的に売上高で25〜35億円、営業利益30〜50億円程度の減少を見込んでいる。

広告、有料会員収入とも好調

 7〜9月期、広告を中心とするマーケティングソリューション事業の売上高は672億円で22.9%増。ディスプレイ広告が27.4%増と大きく伸び、特に「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」(YDN)が好調(156.7%増)。PCページのトップに表示される「ブランドパネル」(18%増)も拡大した。モバイル広告は、スマートフォン向け商品が前年比45億円増となり、売上高に占める比率は約2割になった。

 コンシューマ事業の売上高は254億円(9.6%増)。「Yahoo!プレミアム」の料金改定と会員数の増加が要因で、9月末のプレミアム会員数は前年同月末比168万増の952万だった。

 Eコマース取扱高は「ヤフオク!」「Yahoo!ショッピング」その他決済などを含めて185億円(4.9%増)。「ヤフオク!」iPhoneアプリへのプッシュ通知機能の追加なども影響し、スマートフォン経由の取扱高が大幅に増加した。

 バリューコマース、サイバーエージェントFXなどを連結子会社化したことも増収に貢献した。

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