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プロセスと結果、Googleシュミット会長が重んじるのは? 日本の高校生と対話

» 2013年10月29日 17時04分 公開
[ITmedia]
photo 高校生の質問ににこやかに答えるGoogle エリック・シュミット会長

 Google日本法人によるプログラミング教育プロジェクトの発足を受け、第1弾の特別講義として米Googleのエリック・シュミット会長が高校生向けの講義に登壇した。活発な質疑応答では人生観、仕事観がのぞく場面も。

 特別講義には広尾学園高校(東京都港区)の1、2年生約80人が参加。シュミット会長は、安価な小型コンピューター「Raspberry Pi」を手に持ち、「プログラミングの楽しさを伝えるプログラムを実施できてとてもうれしい。今回みなさんに贈るこの小さく簡単なコンピューターですら、中身は私が若い頃に手にしたものよりずっと高性能。ぜひ楽しんで触れてほしい。プログラミングの考え方やコンピュータサイエンスへの理解はこれからみなさんが未来を担う上で何をするにも必要になる。生物学でもファッションでも、自分が興味のあるものを追いかけてください」とエールを送った。

 質問を募ると即座に手が上がる教室を見回し「うちのエンジニアの前で聞いた時よりもみなさんの方が活発」と笑ったり、「Googleに入社するには?」という質問に「まずは高校を卒業して、大学に入って――5年後にまた会いましょう」と笑顔を見せるなど終始あたたかい雰囲気で進んだ。

photo エリック・シュミット会長と高校生。教室は熱気にあふれていた

 「クリエイティブなアイディアを思いつくにはどんな時?」という質問には「土曜日の朝」と答えた。「それから飛行機の中などの移動中。仕事に追われている時はだめで、リラックスしている時」という。

 「プロセスと結果、どちらを重んじるか?」という問いには「結果」と即答。「プロセスを磨くことより結果を出すことに力を入れないと。プロセスで評価されることを期待してはいけない」と話した。

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