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アイソン彗星を宇宙から4K撮影、若田飛行士が成功 タモリ司会でNスペ生中継も

» 2013年11月26日 18時59分 公開
[ITmedia]

 NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月26日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の若田光一宇宙飛行士が、世界初となる宇宙からの4K撮影に挑み、アイソン彗星の撮影に成功したと発表した。12月4日には若田飛行士がISSから撮影したアイソン彗星の映像を生中継するNHKスペシャルの放送も予定している。


画像画像 ISSから撮影したアイソン彗星 (c)JAXA/NHK

画像 ISSからオーロラの撮影にも成功

 若田飛行士は、NHKとJAXAが共同で準備した超高感度4Kカメラシステムを使い、23日午後7時8分にカナダ・オンタリオ州の上空420キロでアイソン彗星を撮影。大気の揺らぎのない「彗星観測の特等席」から、アイソン彗星が尾から上がってくる様子を4Kの動画に収めた。オーロラの撮影にも成功している。

 若田飛行士は「超高感度4Kカメラを使ってアイソン彗星やオーロラを撮影した時、モニターに映し出された美しい光景に驚かされました。これから彗星が最も明るく輝く時まで、できるかぎり良い映像がとれるように努めたいと思います」などとコメントを寄せている。

 彗星が最もよく見えると期待される12月4日の午後7時30分からは、NHK総合で「NHKスペシャル 遭遇!巨大彗星アイソン」を生放送。若田飛行士がISSから4Kカメラで撮影するアイソン彗星の姿を宇宙から生中継する予定だ。番組の司会にはタレントのタモリさんを起用。「地上からは決して見ることができない美しく鮮烈な映像で、歴史的な天体スペクタクルをお届けします」(NHK)としている。

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