米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOの後任選びで、同社取締役会は候補を米Fordのアラン・ムラーリーCEO(68)と、MicrosoftのCloud and Enterprise Engineering Group担当上級副社長のサトヤ・ナデラ氏(45)の2人に絞った──。米Bloombergが11月28日(現地時間)、この件に詳しい筋の話としてこう報じた。
同社のBusiness Development and Evangelism Group担当上級副社長のトニー・ベイツ氏(46)と、フィンランドNokiaの前CEO、スティーブン・エロップ氏(49)も依然として候補に残ってはいるが、この2人が指名される可能性は低いと匿名希望の関係筋は語った。
ムラーリー氏は米Boeingに37年間勤め、民間航空機部門社長兼CEOを務めた後、2006年にFordの社長兼CEOに就任した。
バルマー氏は米Wall Street Journalのインタビューで、Microsoftの組織改革に当たり、ムラーリー氏にアドバイスを求めたと語っている。
FordはBloombergに対し、「アランはわれわれのOne Fordプランを進めることに引き続き完全に注力している。われわれは憶測に関与しない」と述べた。
サトヤ・ナデラ氏は米Sun Microsystemsから1992年にMicrosoft入りし、現職の前はServer and Tools部門の担当上級副社長を務めていた。
スティーブン・エロップ氏は、MicrosoftによるNokiaのハードウェア事業買収が完了すれば、Microsoftの「Devices」チームのトップに就任する見込みだ。
Bloombergの8日の報道によると、同氏はXboxやBingの事業を切り捨て、Microsoft Officeに注力する戦略を構想しているという。この構想は、バルマー氏が推進している「デバイス&サービス」企業へのシフトとは異なるものだ。バルマー氏はMicrosoftはまだ変革の初期段階にあるが、Microsoftの未来は明るいと株主総会で語った。
Microsoftは年内の次期CEO決定を予定しているが、発表は来年初頭になるという。
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