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エプソン、Android搭載スマートグラス「MOVERIO」新型 アプリマーケットや開発者サイト公開へ(2/2 ページ)

» 2014年01月28日 17時28分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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アプリマーケット開設へ 開発者支援も

 デフォルトでWebブラウザやWeb検索、メール、カメラ、ボイスレコーダーなどのアプリがインストール済み。専用のアプリマーケット「MOVERIO Apps Market」を通じてアプリを追加インストールできる。MOVERIO Apps Marketではオープン当初、30ほどのアプリを用意する。


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 アプリ開発はサードパーティに開放しており、ヤフーや楽天などが当初からアプリを提供する。ヤフーは、話しかけると情報を検索して音声で答える「Yahoo!音声アシスト」などを、楽天は、電子書籍アプリ「Kobo」などを提供。地図・ARナビアプリ「NETMAP STORE」(国際航業が開発)、ARを活用したシューティングゲーム「マイクロロボットシューティング」(Quest-Comが開発)も配信予定だ。

 2月以降に開発者向けサイトをリリースするほか、開発者グループ「日本Androidの会」の協力を得て、同会の全国6支部でアプリを開発中。眼鏡の街・福井県鯖江市で「電脳メガネARアプリコンテスト」を開催するなどアプリ開発を盛り上げる。

法人需要も期待

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 映像視聴やWebブラウジングなどパーソナルユースに加え、法人の需要にも期待している。ディスプレイで作業マニュアルを確認しながらハンズフリーで作業したり、美術館や博物館で、作品に重ねて解説を表示する――などの使い方だ。1月〜2月にかけては、アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」のライブイベントで、舞台の展開に合わせて3Dオブジェクトや字幕を表示する「スマートグラスシート」を20席限定で展開する。

Google Glassやソニー端末との差別化は

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 映像視聴を楽しむHMDは、国内ではソニーが「HMZ」シリーズを販売しているが、MOVERIOはHMZと違ってシースルーであること、Webブラウジングができるなど機能に広がりがあること、HMZより軽いこと――を差別化ポイントに挙げる。また、「GoogleGlass」などスマートグラスとの競合については、「ほとんどのものが単眼だがわれわれは両眼シースルーだ」(エプソン販売の中野修義 販売推進本部長)とアピールした。

 個人向けには全国の家電量販店(500店舗)とWeb通販で、法人向けにはSI系パートナーを通じて販売する。11年に発売した前モデルは、目標の1万台に対し、実売は5000台程度。新モデルでは前モデルに対する顧客からの要望を反映して開発。3年で5万台の販売を目指し、イメージキャラクターに米倉涼子さんを起用するなどしてプロモーションを行っていく。

 エプソン販売の平野精一社長は、「あらゆる場所で好きなように情報にアクセスでき、使い方はお客様の自由自在。どんな使い方があるか非常に楽しみだ」と話している。

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