米Cisco Systemsは3月24日(現地時間)、企業向けのクラウドコンピューティングサービス「InterCloud」を発表した。向こう2年間でクラウド事業に10億ドルを投じる計画。
CiscoはInterCloudを「クラウドのネットワーク」と呼んでおり、顧客は既存のデータセンターをInterCloudのパブリッククラウドと連係させ、セキュアなハイブリッドクラウドを構築できるとしている。
クラウドコンピューティングサービスとしては米Amazon.comのAWS、米MicrosoftのWindows Azureなどが先行している。Ciscoは世界各国のパートナー企業と協力することで、各国の顧客のデータを国境内に保存できるようにし、企業のコンプライアンス確保を可能にする。米Ingram MicroやインドWipro、オーストラリアTelstraなどがパートナー企業となっている。
InterCloudはオープンソースのクラウド基盤OpenStackベースで、「あらゆるクラウドサービスと相互運用でき、あらゆるハイパーバイザーのあらゆるワークロードをサポートする」という。また、パートナー企業を通じてInterCloudで利用するCiscoのWebExやScansafe、SAPのHANA、VMwareやCitrixのDaaSなどを提供していく。
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