先週のアクセスランキングでは、マネーフォワードのセキュリティインシデントに伴う障害がアクセス9位に入った。銀行連携が10日以上止まるという、資産管理サービスとして致命的なインシデントだったが、現在はほぼ復旧しているようだ。
筆者は個人の資産管理に「マネーフォワード ME」を利用していたのだが、これを機に退会した。「よく考えたら、別にいらない気がする」と思ったからだが、退会した途端に総資産がブラックボックスになり不安になったため、再入会を検討している。
そんな出戻り未遂の最中に飛び込んできたのが気になるニュースだ。米OpenAIが、ChatGPTの新機能として個人向けの資産管理機能をプレビュー公開したという。
まずは米国のProプランユーザーが対象。金融データネットワーク「Plaid」を通じて銀行や証券口座などを連携し、お金の流れをダッシュボードで確認できる。
これを見たとき「マネーフォワードのような個人向け資産管理サービスは、不要になるのでは」と思ってしまった。少なくとも筆者がマネーフォワードに求めていた「資産の推移をざっくり把握する」という用途は十分に代替できそうだからだ。
しかも筆者は、マネーフォワードがまとめた資産の内訳グラフをAIチャットに貼り付けて「この配分どう思う?」と聞くという二度手間をかけていた。ChatGPTの資産管理機能なら、コピペ不要で相談でき、手間が削減できそうだ。
記事によるとこの機能では、過去の支出データをもとに「外食費をこのくらいに抑えては」「このサブスクはキャンセルしてもよさそう」といった提案までしてくれるらしい。
こうなると「SaaS is Dead」という言葉が頭をよぎる。資産管理SaaSを個別に契約しなくても、AIが何でもやってくれる時代が来るのではないか。資産管理だけでなく、いろいろなジャンルのSaaSが「ChatGPTの1機能」に吸収されていく未来が割とリアルに見えてきた。
便利そうな一方で、不安もある。資産管理から仕事・悩みの相談まですべて一つのAIに渡してしまうのは、自分自身を丸裸にして渡すのに等しく、なんだか怖い。
ただ筆者は既にAIサービスに、プライベートから仕事、資産運用の方向性まで、あらゆる相談をしている。ここにお金の情報が詳細に加わったところで、実質的な差はほぼない気もする。
期待の新機能だが、まだ日本に上陸していないので、筆者はマネーフォワードを再契約するか、マネーツリーなど別サービスを試しているか迷っている。SaaSを殺すはずのサービスが海を渡ってこないので、結局SaaSに頼るしかないのだ、今のところ。
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