国立国会図書館は、テレビ・ラジオ番組の台本・脚本計約2万7000冊を4月17日から公開する。東京本館新館の「音楽・映像資料室」で、調査研究目的限定で閲覧できる。
文化庁の委託事業として日本放送作家協会が収集し、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが引き継いだ約5万冊のうち、ラジオ、テレビの草創期からおおむね1980年までのものの寄贈を受けた。テレビ2万356冊、ラジオ6581冊、資料等282冊を公開する。
公開資料には、テレビ版「男はつらいよ」(フジテレビ、1968〜69年)、「太陽にほえろ!」(日本テレビ、1972〜87年)全シリーズの脚本、「ザ・ベストテン」(TBS、1978年ほか)の構成台本、所蔵資料中最古のラジオドラマ「雲雀」(1936年)の脚本などが含まれている。
脚本は出版物と異なり体系的に保存する体制が取られておらず、散逸・消失の危機にさらされているという。特に80年以前の作品は、番組の映像・音声もほとんど残っていないため、貴重な公開になるとしている。資料のリストや利用方法の詳細は、国会図書館のWebサイトに4月16日に掲載する。
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