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日本初MOOC「gacco」会員数5万人突破 第1弾東大講義は2万人が受講、「目標大きく上回る」

» 2014年05月20日 17時32分 公開
[ITmedia]

 NTTナレッジスクウェアは5月19日、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)公認のMOOCサイト「gacco」の会員数が4月26日に5万人を超えたと発表した。第1弾講座は約2万人が受講したという。

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 一流大学の教授のオリジナル講義を無料で受けられる日本初のMOOCサービスとして4月にスタートした。毎週決められた講義ビデオを視聴して課題をこなしつつ、ディスカッションボードで講師や他の受講者と議論して学んでいく。最終課題を提出し、一定の成績を収めると修了証が発行される。

 第1弾の東京大学 本郷和人教授の「日本中世の自由と平等」はビジネスパーソン層の30〜50代を中心に、当初の目標である5000人を大幅に上回る2万人の受講者を獲得。同社は、数百万人の利用者を抱える世界最大級MOOC「edX」の開設初年度(2012年)の1講座あたりの平均受講者が5万3000人であることと比較し「日本語を利用した地域MOOCがこれだけ支持されたことには重要な意味がある」――としている。

photo 「反転学習」の様子。中央が本郷教授

 講師と直接対面し、ディスカッションで学びを深める「反転学習」の機会には、有料オプションながら13歳から81歳まで全国から約90人が参加。運営側が用意したもの以外にも、受講生が中心となり、自主的な勉強会も開催されたという。

 4週間の講義を終え、最終課題提出者からは「日常の雑事から離れてた得がたい至福の時間だった」「海外に住みながら日本の大学の講義を受けることが出来て感謝」「終了してしまい残念、また受講したい」などの声が寄せられているという。

 5月19日から第2弾講座として慶應義塾大学の村井純教授による「インターネット」が開講している。受講申し込みは現在も受け付け中。

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