楽天のサービスをリアルに体験できる旗艦店「楽天カフェ」が東京・渋谷に5月29日にオープンする。楽天市場で人気のスイーツやフードを楽しめるほか、電子書籍端末も設置。高速無料Wi-Fiや電源タップも利用できる。
「楽天の“おいしい”をつまみ食い」をコンセプトに、楽天市場でオンライン販売している商品をリアル店舗でPR。常設店舗として展開するのは初めてだが、これまで百貨店で行ってきた期間限定ショップ「楽天市場うまいもの大会」がいずれも予想を超える反響だったことがきっかけの1つだという。「オンラインショッピングが身近なものになったからこそ、1度実際に体験して安心してもらえると『今度はネットで』につながりやすい」と中島謙一郎常務は期待する。
渋谷駅から徒歩5分の公園通り沿いにオープンした3階建ての店舗は、白い外観と赤い楽天マークが目印だ。外観とインテリアデザインはクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが手がけ、木を基調としたシンプルで温かみのある空間を目指したという。
スイーツは「マダムブリュレ」「玉華堂の極プリン」「古都の葉重ね」など、楽天市場の人気商品から和洋取り混ぜて9種を用意。多様な品ぞろえを強みに、今後も季節ごとに入れ替えを予定する。こだわりのコーヒーは人気ショップ「加藤珈琲店」のオリジナルブレンドで、楽天カードで支払いすると半額で購入できる。
ベーグルやピザなどのフード、ビールやワインなどのアルコール類もそろえ、ランチやバータイムにも対応する。各商品はECと同価格で提供する。
商品のストーリーを伝えることを重視し、セルフサービスカフェながら各席にメニューブックを設置。味や作り方の特徴、原材料へのこだわりをつづった各ページに店舗名やQRコードを記載し、その場でスマホで、帰ってPCから――など、満足した商品や気になった商品をオンラインで購入しやすい導線を作っている。
ブランドショップとして楽天の他サービスもアピール。カウンター席を中心にAndroidタブレット「Kobo Arc 7HD」を設置しており、最新雑誌を閲覧したり、Webブラウジングを楽しめる。店内では1Gbpsの高速無料Wi-Fiを利用でき、各席には電源タップが。各種携帯電話用充電器の貸し出しも行うなど、IT環境の充実に力を入れる。
目標売り上げや来店者数は明らかにしていないが、カフェ事業単体での黒字化を目指す。来年夏に予定している「二子玉川ライズ」(東京都世田谷区)への本社移転時に同様のカフェを併設するほか、1号店の反響を見て独立店舗も具体的に検討していく。
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