米新興企業Cruise Automationは6月22日(現地時間)、半自動運転システム「Cruise RP-1」を発表した。現在50台限定で予約を受け付けている。価格は1万ドル(約100万円)で、2015年中に出荷する計画だ。
カリフォルニア州では2013年1月から公道での自動運転カーの走行が認められており、CuiseはRP-1をカリフォルニア州のハイウェイで利用できるとしている。あらかじめマッピングした道路でのみ使えないため、スタート段階ではカリフォルニア州ベイエリアのハイウェイに限られる。また、同システムを搭載できるのは、当面はAudi A4/S4の2012年以降のモデルのみだ。
RP-1は米Googleの自動運転カーとは異なり、利用中もドライバーが運転席に座っている必要がある。完全自動を目指すというよりは、単調なハイウェイでの運転や渋滞中の運転を代行するというものだ。
Googleのシステムと同様に屋根にカメラやレーダー、センサーを搭載するが、これらは安価なものを使っているため、価格を1万ドルに抑えられたという。
具体的には、車線や周囲の車との間隔をモニタリングしながら速度を調整し、ハンドルを切りながら走行する。自動運転への切り替えは手元のボタンで行う。自動運転ができない区域が近づくと、音声とボタンのランプでマニュアルへの切り替えを喚起する。
同様の自動運転システムは、Audi、Ford、Volvo、日産など大手自動車メーカーもそれぞれ取り組んでいるが、実用化はCruiseが最初になるかもしれない。
Cruise Automationは2013年10月創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。LinkedInによると、創業者のカイル・ボークト氏は米iRobotのインターン、パナソニックの研究所勤務を経てJustin.tvやTwitchを創業したシリアルアントレプレナー。Cruise AutomationはY Combinatorの支援を受けている。
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