パイオニアは6月24日、ホームAV事業をオンキヨーと投資ファンドの連合に売却すると発表した。両社のブランドは維持しつつ、一部機能を共通化するなどして経営資源を有効活用し、相乗効果の最大化を図るとしている。
パイオニア100%子会社でホームAV事業を手がけるパイオニアホームエレクトロニクス株式の51%を、アジア中心に展開する投資ファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが買収し、オンキヨーも一部取得。パイオニアとオンキヨーは、ホームAV事業の機能の一部統合についても検討する。
オーディオ市場が大きく変化する中、両社でブランド力と技術などを有効活用し、コスト競争力の向上などを図ると説明している。
パイオニアはレーザーディスクなどを手がけてきたAV機器の老舗の1社だが、プラズマテレビから撤退するなど苦戦。2013年度の連結決算は売上高4980億円に営業利益111億円。AV事業を含むホームエレクトロニクスは1080億円の売上高に対し営業利益は9100万円だった。
同社はホームAV事業の抜本的な見直しを進めており、船井電機などが交渉相手に挙がっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR