ITmedia NEWS > 社会とIT >

ジャストシステム、「流出情報と認識して利用した事実ない」 ベネッセ顧客情報流出問題

» 2014年07月10日 15時15分 公開
[ITmedia]

 ベネッセコーポレーションから最大2070万人の個人情報が流出した可能性がある問題で、流出情報を使ってダイレクトメール(DM)を送ったと指摘されているジャストシステムは7月10日、「ベネッセから流出した情報と認識した上でこれを利用した事実は一切ない」というコメントを発表した。

photo ジャストシステムのコメント

 ジャストシステムは2012年に小学生向け通信講座「スマイルゼミ」を開始しており、ベネッセの「進研ゼミ」の顧客に対しジャストシステムからDMが送られてきたという。報道によると、DMを見た顧客が、マンション名などの表記などがベネッセに登録した情報と同じだったことから気付いたという。

 ジャストシステムはコメントで、「当社が悪意を持って利用したかのような報道がなされたが、流出した情報と認識した上でこれを利用した事実は一切ない」とした上で、DMを送る場合、外部の事業者に依頼して発送する場合を含め「適切な手順や方法」をとっているという。

 ジャストシステムが情報を購入したとされる都内の名簿業者は「日本で唯一全国規模の子どもに絞ったデータベースを提供」などとうたっている。報道によると、この名簿業者は別の業者から情報を購入したという。

 10日の株式市場で、ジャストシステム(東証1部)の株価は一時値幅制限の下限(ストップ安)に。終値は前日比839円安(-14.82%)となり、東証1部値下がり率で1位だった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.