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任天堂の「健康」事業第1弾は睡眠計測デバイス 枕元に置くだけの「非ウェアラブル」

» 2014年10月30日 12時03分 公開
[ITmedia]

 任天堂の岩田聡社長は10月30日開いた経営方針説明会で、健康にフォーカスした新事業の第1弾として、人の睡眠と疲労状態を計測するデバイスを開発していることを明らかにした

photo 経営方針説明会資料より

 新デバイス「QOL(Quality of Life)センサー」は、ユーザーの枕元などに置き、マイクロ波による非接触センサーで身体の動きや呼吸、心拍などを身体に触れることなく計測できるという。データはクラウドサーバに送られ、分析して睡眠と疲労の状態を可視化してくれるという。

 開発に当たっては、医療機器メーカーの米ResMedと業務提携し、非接触センサー計測技術や睡眠状態の推定技術の供与を受けた。

 岩田社長は、睡眠の可視化には大きな可能性と潜在需要があるのに決定的な商品が登場していないのは「お客様に何らかの努力を要求する構造になっていて、継続が難しかったからではないか」と指摘。身につける必要がなく(Non-Wearable)、身体に触れる必要が無く(Non-Contact)、操作の必要がない(Non-Operating)──など、「5つのNonによる計測」実現にめどが立ったため、QOL事業に踏み出すことを決断したという。

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 岩田社長は1月、「娯楽とはQOLを楽しく向上させるもの」と再定義し、QOL事業の第1弾のテーマとして健康を挙げていた。

 岩田社長は6月に病気療養に入ったことを明らかにしていたが、お盆明け以降に出社して業務を再開し、現在は通常業務に復帰しているという。

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