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王将はクラウン、角はランクル 「リアル車将棋」詳細決まる 早大自動車部VS.トヨタテストドライバーも見どころ

» 2015年01月28日 14時40分 公開
[ITmedia]
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 2月8日に西武ドーム(埼玉県所沢市)で行われる、実際の自動車を将棋の駒に見立てた「電王戦×TOYOTA リアル車将棋」の詳細が発表された。羽生善治名人と豊島将之七段が指揮する各陣営に精鋭ドライバーたちが集い、振り駒は古田敦也さんが務める。

 球場内に再現された巨大な将棋盤の上で、本物の自動車を将棋の駒に見立てて対局する。羽生名人陣営は「過去の名車」をテーマとし、王将「トヨペット クラウン」、角行「ランドクルーザー(40系)」、金将「プリウス(初代)」、歩兵「Vitz(初代)」などの8車種を使用する。ファン投票で決定した豊島七段陣営の「現行車」8機種はイベント当日に発表となる。

 車の移動時間も持ち時間に含むため、より効率的な移動が勝負の分かれ目。監督1人、ドライバー5人、プロ棋士1人の計7人からなるドライバーチームをそれぞれ結成し、羽生陣営は早稲田大学自動車部チームと長岡裕也五段、豊島陣営はトヨタ自動車精鋭テストドライバーチームと船江恒平五段が結束してサポートする。

 公式サイトには、「普段から運転技術の正確さを競っているので、細かく動かすのはテストドライバーさんたちより得意だと思う。早稲田の“ちょこちょこ魂”を見せたい」「プロとして大学生には絶対に負けられない」など、対局前からすでに白熱した様子が伝わってくる各チームのインタビュー動画も公開されている。

 振り駒は、球場という舞台にふさわしく元プロ野球選手の古田敦也さんが務める。元トヨタ自動車社員でもあり、将棋はアマチュア三段の腕前だ。

 生放送には糸谷哲郎竜王、森内俊之九段、中村太地六段など将棋界からだけでなく、レーシングドライバーの脇阪寿一選手や中嶋一貴選手なども登場する。

 対局は午前10時からで、車の移動時間も持ち時間に含んだ4時間切れ負け(チェスクロック方式)。イベントの模様はニコニコ生放送で生中継される。

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