米Googleは2月23日(現地時間)、米主要通信キャリア3社(AT&T Mobility、T-Mobile USA、Verizon Wireless)との提携により、NFCベースのモバイル決済サービス「Google Wallet」を3社の販売するAndroidスマートフォンにプリインストールすると発表した。なお、ソフトバンク傘下で米国でのシェア3位のSprintとは、2011年のGoogle Wallet立ち上げ段階から提携している。
同社はまた、この3社が2010年に立ち上げたジョイントベンチャーSoftcard(旧ISIS)の技術を買収し、Google Walletに統合することも発表した。Softcardが保持する多数のモバイル決済関連の知的財産もGoogleのものになる。
Softcardはカード会社のVisa、MasterCard、American Express、Discoverと提携しており、3キャリアが扱うNFC対応端末で利用できる。
米AppleのNFC式モバイル決済サービス「Apple Pay」は現在、iPhone 6/6 Plusでしか利用できないが(4月に発売予定のApple Watchでも利用できる)、Google WalletはAndroid 2.3(コードネーム:Gingerbread)およびiOS 6以降の端末で利用可能だ。また、Apple PayはまだDiscoverをサポートしていない。
モバイル決済サービスは米国でも2010年ごろから提供されているが、Apple Pay発表後に動きが激しくなってきている。韓国Samsung Electronicsは今月、Apple Payと競合する決済サービス「LoopPay」を買収した。同社はこのサービスを3月1日に発表するとみられる次期フラッグシップ端末「GALAXY S6(仮)」に搭載するとみられている。
変更履歴:当初、「Apple PayはiOS 6以降で」としていましたが、「Apple PayはiPhone 6/6Plusで」の誤りです。お詫びして訂正いたします。[2015/2/24 10:30]
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Google、モバイル決済サービス「Google Wallet」を発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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