米Appleで現在、デザイン担当上級副社長を務めるジョナサン・アイブ氏が、7月1日付で新設の役職、「Chief Design Officer(CDO、最高デザイン責任者)」に就任する。米9TO5Macが5月25日(現地時間)、Appleのティム・クックCEOが従業員に宛てたメモを入手したとしてこのメモを公開して報じた。
この記事に先立って、英The Telegraphが同日掲載した俳優のスティーブン・フライによるクック氏とジョナサン・アイブ氏のインタビュー記事でも、この新人事について触れられていた。
クック氏の社内メモによると、アイブ氏のAppleにおけるデザインの責務はハードウェアやソフトウェアにとどまらず、Apple Storeの店舗、新本社キャンパスなど広範に拡大しているため、新役職に任命するという。アイブ氏はCDOとして、新しいアイデアや将来のイニシアチブを含む同社のデザイン全体を統括する。
アイブ氏は2013年に現在のデザイン担当上級副社長に就任し、Appleの製品全体のデザインおよびユーザーインタフェースを統括してきた。
これに伴い、リチャード・ハワース氏がインダストリアルデザイン担当副社長に、アラン・ダイ氏がユーザーインタフェースデザイン担当副社長(いずれも新たな役職)に就任し、アイブ氏がこれまで担ってきた日常的なデザインおよびユーザーインタフェース業務を引き継ぐ。
ハワース氏はiPhone立ち上げ当初からハードウェアデザインに従事してきたベテランで、Apple Watchの開発にも深くかかわった。ダイ氏は9年前にApple入りし、iOS 7、8、Apple Watchなどのユーザーインタフェース開発でアイブ氏をサポートしてきた。
アイブ氏はこの人事について、フライ氏の「(日常業務をハワース氏とダイ氏に任せることで)もっと自由に(デザインなどについて)考えたかったからですか?」という問いに「そうだ!」と答えている。
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