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“春の風物詩”黄砂、32年ぶりに6月半ばの九州に PM2.5にも注意

» 2015年06月12日 16時29分 公開
[日本気象協会 tenki.jp(http://www.tenki.jp/)]
Tenki.jp

 12日、福岡で黄砂が観測されました。福岡市では昼前から急に見通しが悪くなりました。6月に黄砂が日本へ飛来するのは、珍しいことです。

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 黄砂とは、大陸の砂漠域や黄土地帯の砂が砂嵐によって舞い上がり、上空の風で運ばれて、日本などへ降下する現象です。黄砂が観測されると、空が黄色く見えることがあります。

 日本では3月から5月に多く観測され、春の風物詩ともいえます。平年では6月に観測された日数は0.4回。6月に観測されることは珍しいです。

32年ぶり 6月中旬の飛来

 日本で、黄砂が6月中旬以降に観測されたのは、1983年6月18日以来32年ぶり。1961年以降、2回目の観測で、この時期に飛来するのはめったにないことです。

 今回の黄砂は、9日から10日に中国のゴビ砂漠付近で発生した砂じん嵐が原因と考えられます。

九州北部 13日昼前にかけて注意

 13日昼前にかけて黄砂が飛来し、見通しが5キロメートル未満となる所がある見込みです。交通に影響が出るおそれがあります。ご注意ください。

 黄砂が飛来するとともに、九州ではPM2.5の濃度も高くなる見込みです。自治体から発表される情報にご注意ください。tenki.jpの「PM2.5分布予測」も活用できそうです。

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