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WiMAX 2+「3日で3Gバイト制限」問題、UQが対応を発表 広告表現見直し、規制後の速度アップへ

» 2015年07月14日 18時37分 公開
[ITmedia]
画像 UQコミュニケーションズのサイトより

 UQコミュニケーションズの高速データ通信「WiMAX 2+」で、月間容量無制限をうたって登場したプラン「ギガ放題」が、実際には3日間で3Gバイト以上利用した場合に通信速度が規制されるとして、ユーザーから不満の声が上がっている。同社は7月14日、野坂章雄社長名で対策を公表。15日から、規制後の速度をさらに上げるほか、広告表現などを誤解のない内容に改善するとしている。

 ギガ放題は2月にスタートしたプラン。下り最大220Mbpsのデータ通信を月間通信量無制限で利用できるというのが売りだった。ただ、月間の合計通信量には制限がないが、3日間で3Gバイト以上利用した場合は翌日の昼ごろから翌々日昼ごろまで通信速度に規制がかかる仕組みになっている。

 速度規制は4月からゆるやかに導入。5月末から本格的に導入し、3日間で3Gバイトを超えたユーザーは、翌日の昼ごろから翌々日昼ごろまで「YouTube動画を標準画質レベルで閲覧できる」というレベルの速度に制限されている。

 UQはサービス発表時に速度規制を行うと案内していたが、広告には「使い放題」など記載しており、速度規制が一切行われないようにも読めることなどから一部のユーザーが反発。UQを相手取った集団訴訟の呼び掛けや、署名活動などに発展していた。

画像 UQが社長名で発表した文書

 発表した文書では、(1)13年10月には「15年4月から、3日間で1Gバイトを超えたユーザーに速度制限を導入する」と案内、(2)今年1月の「ギガ放題」発表時に条件を当初より緩和し、「3日間で3Gバイトを超えた場合に速度制限」として案内した──と、速度規制は事前に告知していたと説明する。

 同社としては、「ユーザーの利便性と電波の公平な利用のバランスを勘案した結果」、速度規制がかかる容量を当初の「3日間で1Gバイト」の3倍となる「3日間で3Gバイト」に拡大し、規制後の速度も、「YouTube動画の標準画質レベルで閲覧できる」基準で運用してきたという。

 ただ、運用開始後に顧客から広告表現などについて数多くの意見・要望が届いたとし、「ご意見ご要望を真摯に受け止め、今後の広告表現などはより分かりやすく誤解のない内容に速やかに改善する」としている。

 今後は「より利便性の高い運用方法を検討する」が、具体的な方法は「未定」としている。準備が整うまでは「3日間で3Gバイト」規制を継続するが、15日からは、規制後の速度を「YouTubeをHD画質(720p)で閲覧できる」基準に高速化し、規制後の不便を解消したいとしている。

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