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“1人家電・家具ブランド”スタートアップ「UPQ」始動 流行色をコンセプトカラーに、機能と価格の両立追求(1/2 ページ)

» 2015年08月06日 19時48分 公開
[山崎春奈ITmedia]

 大手メーカー出身者が立ち上げた“1人家電・家具ブランド”「UPQ」(アップ・キュー)が第1弾製品群を8月6日に発売した。4KディスプレイやAndroidスマートフォンからバッテリー内蔵スーツケースといったユニークな商品まで幅広くそろえる。「スペック以外でも語れる家電ブランド」を作りたい――と、流行色の青と緑の中間色をコンセプトカラーに取り入れるなど、経験と1人ブランドの身軽さを生かした商品群を展開していく。

photo UPQ

 第1弾は、青と緑の中間色「blue×green」(ブルー・バイ・グリーン)をコンセプトカラーに、全7カテゴリー17種類、24製品をそろえる。UPQのWebサイトで販売を始めた(一部商品は予約段階)。

 目玉商品の1つ、4K対応50インチディスプレイ「Q-display 4K50」はTVチューナー非搭載とすることで7万5000円(税別)と価格を抑える。大手メーカーには発売しにくい製品だが、PCやゲーム機とつなげるなど、テレビ以外で活用するニーズを見込む。

photo 「Q-display 4K50」(右)と開発中の65インチ版。写真では見えにくいが、台座部分がコンセプトカラーになっている

 そのほか、LTE対応Androidスマートフォン「UPQ Phone A01」(1万4500円)、防水ケースやバイク・サイクル用アダプターを同梱するアクションスポーツカメラ「Q-camera ACX1」(1万5500円)、スマートフォンアプリで明るさや色味を調整できるBluetooth搭載スマート電球「Q-home BB01」(4800円)――など幅広く展開する。

photo UPQ Phone A01
photo Q-camera ACX1

photo Q-home BB01
photo ガラス製キーボード「Q-gadget KB01」

 自信作は1万2000mAhのモバイルバッテリーを内蔵した機内持ち込み可能サイズのスーツケース「UPQ Bag TR01/BB」(2万9000円)。旅行中や移動中は充電できない時間が長くスマートフォンなどのバッテリーが不安――という悩みを解消する。自身の経験から生まれたアイデアから設計、製品開発までをゼロから企画したUPQのオリジナル商品だ。

photo UPQ Bag TR01/BB
photo 側面にモバイルバッテリーを内蔵

大手メーカーでのもどかしさ カフェ経営を経てまた“デジモノ”へ

 UPQ代表の中澤優子さんはカシオ計算機出身。携帯電話やスマートフォンの商品企画に携わる中で、機能にこだわっても価格帯が合わないことで手に取ってもらう機会が少なくなってしまうことにもどかしさを感じていたという。

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