ソフトバンクは9月7日、同社携帯電話ユーザーを対象にTポイントを3倍付与するサービスを、先月開始したファミリーマートに続き、10月9日から全国のガスト、TSUTAYAにも拡大すると発表した。
対象は全国1389店舗のガスト、1451店舗のTSUTAYAと、1万1444店舗のファミリーマート。各店舗で会計時にTカードを提示すると、通常の3倍のポイントが付与される。利用にはTカード番号の事前登録(ソフトバンク取扱店や「My SoftBank」サイトで可能)が必要。
プリペイドカード「ソフトバンクカード」や同カードのオプションサービス「おまかせチャージ」の利用者には、それぞれ4倍、5倍のポイントを付与する。
Tポイントは現在5477万人の会員を抱え、125社・43万店舗で利用可能。ソフトバンクは、Tポイントを運営するTポイント・ジャパンにヤフーとともに出資し、ソフトバンクグループとしてはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に次ぐ第2位株主になっている。
ポイントサービスはECサイトや小売りなど流通系に加え、NTTドコモや交通事業者も参入する激戦区。ソフトバンクグループはTポイントを中核となるポイントサービスに掲げ、普及とユーザー囲い込みを目指している。
すかいらーくのニシャード・アラニ執行役員は「“イノベーションリーダー”であるソフトバンクと提携できることをうれしく思う」と期待を寄せる。ファミリーマートの玉巻裕章常務執行役員は「キャッシュレスが進む中で、各ポイントの陣営による囲い込みが重要になってくる。キャンペーンの結果を検証しながら、次の手を打っていきたい」としている。
すかいらーくのニシャード・アラニ執行役員、ファミリーマートの玉巻裕章取締役常務執行役員、ソフトバンクの今井康之専務取締役、Tポイント・ジャパンの村口伸一取締役会長、TSUTAYAの杉浦敬太常務取締役(左から)
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