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» 2015年09月15日 12時28分 公開

国勢調査の“偽サイト”作った意図は? 総務省から削除依頼……「騒ぎになり深く反省」と制作者(2/3 ページ)

[岡田有花ITmedia]

 作成したのは、(1)国勢調査回答トップページにそっくりの偽サイトと、(2)国勢調査キャンペーンサイトにそっくりの偽サイト。URLは本物に似たドメインを利用し、(1)は「http://www.e-kokusei-go.jp/」(本物のURL「http://www.e-kokusei.go.jp/」の「.」を1つ「-」に変えたもの)、(2)は「http://kokusei2015.statgo.jp/」(本物のURL「http://kokusei2015.stat.go.jp/」の「.」を1つ抜いたもの)とした。


画像 本物の国勢調査キャンペーンサイト
画像 三宅さんが作った偽の国勢調査キャンペーンサイト(現在は削除)

画像 偽サイトのリンクをクリックすると、「このサイトは偽サイトです」と書かれたページに遷移した

 アクセスした人が偽サイトだとすぐに分かるよう、(1)は、リンクをクリックすると「このサイトは偽サイトです」と明記し、本物のサイトへのリンクを掲載したページに遷移するようにし、(2)には大きな文字で「偽物」と書き加えた。それぞれ、本物のサイトのスクリーンショットを使った簡単な作りで、作成時間は1サイト当たり約1時間、合計で2時間ほどで完成。14日午前0時ごろから「深夜のノリのようなもの」で作り、午前2時ごろに公開したという。

想定外の反響、総務省から削除依頼 「心より反省」

 反響は想定外だった。ITリテラシーが低い友人への啓発のために作ったサイトで、広く拡散させたいという意図はなかったが、TwitterでURLをつぶやくと、1000以上RTされるなど瞬く間に話題が広がった。

画像 偽サイトのURLをつぶやいたツイートは想定外に広く拡散された

 アクセスした人からは「良い啓発になる」と肯定的な声もあった一方、「怖い」などと不安がる声や、「もうちょっとやり方があるのでは」など批判の声も寄せられた。三宅さんが見た限り、肯定的な意見は少数で、「感覚値ですが8対2程度で批判の声をいただきました」。また、「国勢調査のネット入力そのものに対する不安の声も複数ありました」と振り返る。

 もともと長く公開するつもりもなく、14日夜にも削除する予定だったという。だが、ネットでの反響が想定以上に大きく、否定的な意見が集まっていた上、サイトの存在を知った総務省統計局から電話で削除依頼を受けたこともあり、公開から約15時間経った14日午後5時過ぎにサイトを削除した。

画像 15日現在、偽サイトのURLにアクセスすると、謝罪文が表示される

 三宅さんは、総務省の担当者に偽サイト用に取得したドメインの無償譲渡も申し出たが、「不要」との回答だったという。同省の担当者によると、公式サイトと類似したドメインは100ほど取得しており、三宅さんには、取得したドメインを悪用しないよう依頼したという。

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