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Microsoftの「Windows 10端末」発表イベントまとめ 初のオリジナルノート「Surface Book」も

» 2015年10月07日 02時19分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは10月6日(現地時間)、ニューヨークでWindows 10関連の新製品発表イベントを開催した。事前に予想されていた新Lumia、新Surface Proに加え、同社として初のノートPC「Surface Book」も発表された。

 このイベントで発表された新製品を、時系列に紹介する。

 イベントの進行役は、Windows and Devices Group担当上級副社長のテリー・マイヤーソン氏が務めた。同氏はまず、Windows 10のインストール端末が1億1000万台を超えたことや、Facebookなどのユニバーサルアプリが公開されたことなどを語った。

 event 1 テリー・マイヤーソン上級副社長

Xbox One版Windows 10はホリデーシーズンに

 Xbox Oneに関しては、Windows 10がホリデーシーズンにリリースされることが発表された。それに伴い、「Halo 5」バンドルの1TバイトXbox Oneなどの特別モデルが発売される。

 event 2 Xbox OneのWindows 10はホリデーシーズン

HoloLensの開発者キットは3000ドルで2016年第1四半期に発売

 ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」のデモも行われた。「Project Xray」というアプリで、HoloLensがユーザーのいる環境をマッピングして創りだした「ミックスリアリティ」で、部屋の壁を突き破って攻撃してくるエイリアンと戦うデモを行った。

 event 3 Prject Xrayのデモ

 開発者キットを2016年第1四半期に3000ドルで提供を開始する。

 event 4

「Microsoft Band 2」は249ドルで10月30日発売

 リストバンド型端末「Microsoft Band」の新モデル「Microsoft Band 2」も紹介された。ディスプレイ部分がカーブガラスで、Windows 10を搭載するのでCortanaでも操作できる。Windowsだけでなく、AndroidおよびiOS端末とも連係する。背面に「Barometer」を搭載し、カロリーや心拍数、睡眠品質をトラッキングする。

 event 5 Microsoft Band 2

 Microsoft Bandは同日予約受付開始で発売は10月30日。価格は249ドル。詳細記事はこちら

新Lumiaは「950」「950 XL」「550」の3モデル

 LumiaとSurfaceはSurface Computing担当副社長のパノス・パナイ氏が担当した。

 同社のWindowsスマートフォンLumiaシリーズの新モデルは、ハイエンドの「Lumia 950」と「Lumia 950 XL」、廉価版の「Lumia 550」の3モデル。

 ディスプレイは950は5.2インチ、950 XLは5.7インチで、背面カメラは2000万画素のハイエンド端末。いずれもポートはUSB Type-Cだ。価格は950は549ドル、950 XLは649ドルで11月に発売の予定。

 event 6 Lumia 950と950XLを披露するパナイ氏

 LumiaシリーズをPCやテレビの大画面に有線で接続するためのハブ「Display Dock」も紹介した。HDMI、ディスプレイポート、3つのUSBポートを備えるボックスで、デモではLumia内のOffice文書をPCの画面とキーボードで編集しつつ、Lumiaの画面ではメールをチェックする操作が披露された。

 event 7 Microsoft Display Dock

 550についてはスペックなどの説明はなく、12月に139ドルで発売とだけ発表した。詳細記事はこちら

「Surface Pro 4」は899ドル

 Surface Pro 3の後継モデル、「Surface Pro 4」は12.3インチディスプレイで先代より薄い8.4ミリ。パフォーマンスも先代より30%速くなったとしている。米Appleの「MacBook Air」より50%速いとも。

 event 8

 タイプカバーも新しくなり、タッチパッドの右上に指紋センサーが付いた。この指紋センサーあるいはフェイスカメラで「Windows Hello」機能を使える。

 価格は899ドルで、10月26日の発売だ。詳細記事はこちら

新Surface Penは消しゴムつき

 Surface Penも新しくなり、Surface Pro 4の「PixelSense」をサポートする。ペン先の反対側のボタン部分で画面をなぞると消しゴムのように使える。このボタンをクリックすることで割り当てたアプリを起動したり、長押しでCortanaを起動することができる。側面の磁石でSurface端末に脱着できる。

 Microsoftの純正アプリだけでなく、Adobe Photoshopなどのサードパーティーアプリでも使える。イベントでは、「StaffPad」という作曲アプリで五線譜にSurface Penで音符を書くデモ動画が披露された。

 event 9 新Surface Penは“消しゴムつき”

同社初のオリジナルノートPC「Surface Book」

 「One More Thing」のように、最後にノートPC「Surface Book」が発表された。Microsoft初のオリジナルノートPCだ。Surfaceシリーズのようにキーボード部分を外したり、360度回転させることでタブレットとしても使えるが、Microsoftは13.5インチのノートPCと定義した。

 event 10 Suface Bookは同社初のノートPC

 本体の厚みは約7.7ミリで、キーボードドックとの接続部は蛇腹のような「muscle wire」を採用。パナイ氏はキーボードの快適さを強調し、打ちやすいだけでなく非常に静かだと語った。

 性能は「MacBook Proの2倍」という。

 価格は1499ドルからで、10月26日に発売する。詳細記事はこちら

最後にサティア・ナデラCEOが登場

 すべての発表の最後にサティア・ナデラCEOが登壇して発表した製品についてまとめ、「すべての成功企業は魂を持っている。Microsoftのミッションは地球上のすべての組織のすべての人々がより多くを達成することを支援することだ。(中略)今日発表した製品群はこのミッションに導かれた結果だ」と語った。

 event 11

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