太陽系最大の惑星・木星の表面全体をハッブル宇宙望遠鏡でとらえた画像を欧州宇宙機関(ESA)などが公開した。年々縮小している「大赤斑」や、木星を吹き荒れる嵐による渦などの微細な様子がうかがえる。
今年1月、10時間以上にわたって撮影したデータから全球の画像を作成した。詳細なデータにより、木星各地の風速などが分かるという。
南半球に見える大赤斑は強烈な渦だと考えられている。17世紀に観測されて以来350年にわたって吹き荒れている巨大な嵐だが、昨年、米航空宇宙局(NASA)は大赤斑が観測史上最も縮小していることを明らかにした。19世紀後半には直径4万キロほどだったが、昨年の時点では約1万6500キロにまで小さくなっていた。現在は縮小スピードが落ち着いているが、昨年から240キロ縮んでいるという。
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